かがやきインプラント
比較・選び方

インプラントの種類とメーカー比較|4大メーカーと素材の選び方

インプラントの種類とメーカー比較|4大メーカーと素材の選び方

「インプラントにはどんな種類があるの?」「メーカーによって何が違うの?」という疑問にお答えします。結論からお伝えすると、世界には100社以上のメーカーがありますが、長期の臨床データが豊富な主要メーカーは数社に限られ、選び方のチェックポイントは「臨床実績」「保証」「パーツの互換性」「口腔内との適合性」「費用のバランス」の5つに整理できます。本記事では基本構造・素材・形状の分類から、業界で定着した4大メーカーを含む主要5社の客観比較、メーカー別の費用の目安、そして自分に合った種類を見極める手順までを、50代の方にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること(結論の早わかり)

費用が気になる方も多いため、先に要点をまとめます。詳細は各セクションで解説します。

  • インプラントはインプラント体・アバットメント・上部構造の3パーツで構成される
  • 素材はチタン系が主流、金属アレルギーが心配な場合はジルコニアも選択肢
  • 業界で定着した4大メーカー(ストローマン/ノーベルバイオケア/アストラテック/ジンヴィ)に、国産の京セラを加えた主要5社が国内でよく使われる
  • 費用は使うメーカーや上部構造の素材で変わり、1本あたりおおむね30万〜50万円が中心(費用の詳細はインプラント費用ガイド|1本あたりの相場と節約法
  • メーカーを自分で指定する必要はなく、主要メーカーであれば長期実績・保証・パーツ供給の面で安心しやすい

「結局どこを選べばいい?」という方は、まず「ケース別・メーカーの選び分け早見表」をご覧ください。


インプラントの基本構造|3つのパーツで構成される

インプラントの3つの構造(インプラント体・アバットメント・上部構造)を示す断面図

インプラントは、以下の3つのパーツで構成されています。それぞれの役割を理解しておくと、種類やメーカーの違いが把握しやすくなります。

パーツ1:インプラント体(フィクスチャー)

インプラント体とは、顎の骨に埋め込むネジ状の人工歯根です。「フィクスチャー」とも呼ばれます。直径は3.0〜6.0mm程度、長さは6.0〜16.0mm程度で、顎の骨の状態に応じて適切なサイズが選択されます。

素材はチタンまたはチタン合金が主流ですが、近年はジルコニア(セラミック系素材)製も登場しています。インプラント体の品質が骨との結合(オッセオインテグレーション)の成否を左右するため、メーカーごとの技術差が最も表れるパーツです。

パーツ2:アバットメント(連結部品)

アバットメントとは、インプラント体と上部構造をつなぐ連結パーツです。インプラント体の上端に取り付け、被せ物を支える土台の役割を果たします。

素材にはチタン製とジルコニア製があり、前歯など審美性が求められる部位にはジルコニア製が選ばれることが多いです。メーカーによってアバットメントの接続方式(インターナル・エクスターナル)が異なるため、インプラント体とアバットメントは原則として同一メーカーの製品を組み合わせます

パーツ3:上部構造(被せ物・人工歯)

上部構造とは、アバットメントの上に装着する人工歯(被せ物)部分です。実際に見える歯の部分であり、食事や会話で直接使用するパーツです。

素材にはセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミック、金属(金合金など)があり、部位や予算に応じて選択します。上部構造はインプラント体と異なるメーカーの製品を使用することも可能です。

上部構造の素材ごとの違いは、次の表で概要をつかめます。費用の詳細は「インプラント費用ガイド|1本あたりの相場と節約法」で解説しています。

上部構造(被せ物)の素材早わかり

素材審美性強度主な向き費用の傾向
オールセラミック非常に高い(自然な白さ)中〜高前歯など見た目重視高め
ジルコニア高い(白く割れにくい)高い前歯・奥歯とも対応中〜高め
ハイブリッドセラミック中(やや変色しやすい)費用を抑えたい場合中程度
メタルボンド(金属+セラミック)中(歯茎の縁が黒く見えることがある)高い強度重視の奥歯中程度
金属(金合金など)低い(金属色)非常に高い見えにくい奥歯中程度

※上記は一般的な傾向です。適した素材は部位・かみ合わせ・予算により異なり、担当の歯科医師と相談して選びます。


インプラントの「種類」の分け方|形状・接続方式の分類

「インプラントの種類」を調べると、素材の違いだけでなく、形状や構造による分類も出てきます。ここでは代表的な分類を整理します。いずれも歯科医師が骨の状態に合わせて選ぶもので、患者が自分で指定する必要はありません。

ワンピースタイプとツーピースタイプ

  • ツーピースタイプ:インプラント体とアバットメントが分かれている構造です。現在の主流で、埋入後にアバットメントを付け替えられるため治療計画の自由度が高いのが特徴です。
  • ワンピースタイプ:インプラント体とアバットメントが一体化した構造です。パーツ数が少なくシンプルですが、埋入位置の微調整がしにくく、適応が限られます。

形状(ボディ形態)による分類

  • スクリュー型(ルートフォーム型):ネジ状で骨にしっかり固定される最も一般的なタイプです。現在使われる主要メーカー製品の多くがこの形状です。
  • シリンダー型:円柱状の形状で、かつて用いられたタイプです。
  • バスケット型・ブレード型:過去に使われた形状で、現在はほとんど用いられません。

現在の治療では、ツーピースのスクリュー型が標準的です。「どのタイプか」よりも、後述する臨床実績・保証・自分の骨との適合性を確認する方が、実際の治療選択では重要になります。


インプラント体の素材の種類と比較

インプラント体の素材(純チタン・チタン合金・ジルコニア)の特徴比較図

インプラント体に使われる素材は大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴を理解しておくことで、カウンセリング時に歯科医師の説明がスムーズに理解できます。

純チタン(commercially pure titanium)

純チタンは、インプラント体の素材として最も長い歴史を持つ素材です。1965年にスウェーデンのブローネマルク教授が「チタンと骨が直接結合する」現象(オッセオインテグレーション)を報告して以来、インプラント治療の標準素材として世界中で使用されてきました(※1)。

  • 生体親和性(体に対する馴染みやすさ)が非常に高い
  • 骨との結合力が優れている
  • 半世紀以上にわたる臨床データが蓄積されている
  • 金属アレルギーを起こしにくいが、ごくまれにチタンアレルギーが報告されている

チタン合金

チタン合金は、純チタンにアルミニウムやバナジウムなどの元素を添加した素材です。最も一般的なのはTi-6Al-4V(チタン6アルミ4バナジウム合金)で、純チタンよりも強度が高いのが特徴です。

  • 純チタンよりも高い引張強度を持つ
  • 細いインプラント体(ナローインプラント)に適している
  • 骨が薄い部位や前歯部など、限られたスペースに埋入する際に使われることが多い

ジルコニア

ジルコニア(酸化ジルコニウム)は、セラミック系の素材です。メタルフリー(金属を使わない)のインプラント体として、近年注目されています。

  • 金属を一切含まないため、金属アレルギーのリスクがない
  • 白色のため、歯茎が薄い場合でもインプラント体の色が透けにくい
  • 破折(割れ)のリスクがチタンよりやや高い
  • チタンと比べて臨床データの蓄積年数がまだ短い

ジルコニアインプラントの詳しい特徴・費用・向き不向きは「ジルコニアインプラントとは?チタンとの違い」で解説しています。金属アレルギーが心配な方は「インプラントと金属アレルギー」もあわせてご覧ください。

素材比較テーブル

比較項目純チタンチタン合金ジルコニア
臨床実績半世紀以上数十年比較的新しい
生体親和性非常に高い高い高い
強度高い非常に高い高い(破折リスクあり)
金属アレルギーごくまれに報告ありごくまれに報告ありリスクなし
審美性灰色(歯茎が薄いと透けることがある)灰色白色(透けにくい)
骨結合のしやすさ非常に良好良好良好(表面処理に依存)
価格帯標準的標準的やや高め

※いずれの素材も安全性が確認されていますが、適した素材は患者の口腔内の状態によって異なります。担当の歯科医師と相談の上で選択することが重要です。


世界の主要インプラントメーカーの特徴|4大メーカーとは

世界の主要インプラントメーカー5社の所在地と特徴を示す世界地図

世界には100社以上のインプラントメーカーが存在しますが、業界では長期の臨床データと世界的なシェアを持つ**「4大メーカー」**という枠組みがよく用いられます。具体的には、**ストローマン(Straumann)/ノーベルバイオケア(Nobel Biocare)/アストラテック(デンツプライシロナ)/ジンヴィ(ZimVie、旧ジンマーバイオメット)**の4社を指します。ここでは、この4大メーカーに国産の京セラを加えた主要5社の特徴を紹介します。

なお、本記事は特定のメーカーを推奨・批判するものではありません。客観的な情報提供を目的としています。

ストローマン(Straumann)

スイスのバーゼルに本社を置く、世界最大級のインプラントメーカーの一つです。1954年に設立され、70年以上の歴史があります。

  • SLActiveと呼ばれる独自の表面処理技術を採用し、骨結合の促進を図っている
  • 世界の多くの国で使用されており、学術論文の数が多い
  • 日本国内でも歯科大学や大規模クリニックでの使用実績が豊富

ノーベルバイオケア(Nobel Biocare)

スイスに本社を置くメーカーで、インプラントの父と呼ばれるブローネマルク教授の研究から発展しました。現在はエンビスタ社(米国)の傘下にあります。

  • 世界初の近代的なインプラントシステムを開発した歴史を持つ
  • TiUniteと呼ばれる酸化チタン表面処理を採用
  • All-on-4(オールオンフォー)コンセプトの発祥メーカーとして知られる(治療法の詳細は「オールオンフォーとは」)

アストラテック(デンツプライシロナ)

アストラテック・インプラントシステムは、世界最大級の歯科用品メーカーであるデンツプライシロナ(本社・米国)の傘下ブランドです。4大メーカーの一角として広く使われています。

  • OsseoSpeedと呼ばれるフッ素処理された表面処理技術を採用
  • 歯槽骨(インプラントを支える骨)の吸収を抑制する設計に特徴がある
  • 歯科用機器・材料の総合メーカーとしての開発力が強み

ジンヴィ(ZimVie/旧ジンマーバイオメット)

米国に本社を置くメーカーで、整形外科・歯科分野で長い歴史を持ちます。かつてのジンマーバイオメットの歯科部門が独立し、現在はジンヴィ(ZimVie)としてインプラント事業を展開しています。

  • 4大メーカーの一角として世界的に採用実績がある
  • T3などの表面処理技術を持つ製品ラインを展開
  • 世界的な流通網を持ち、長期のパーツ供給に強みがある

京セラ(KYOCERA)

日本の京都に本社を置く、国内メーカーの代表格です。セラミック技術をベースにインプラント分野に参入しました。

  • 日本人の顎骨のサイズに合わせた製品設計を行っている
  • 国内の承認・薬事対応がスムーズで、供給の安定性に強みがある
  • 日本語での技術サポートやトレーニングプログラムが充実

なお、国内には京セラのほかにもGC(ジーシー)や松風といった歯科材料メーカーがインプラント製品を手がけています。使えるメーカーはクリニックの取り扱いによって決まるため、カウンセリングで確認するとよいでしょう。

メーカー比較一覧

各メーカーの概要を客観的に比較します。

比較項目ストローマンノーベルバイオケアアストラテック(デンツプライシロナ)ジンヴィ京セラ
本社所在地スイススイス(米国企業傘下)米国米国日本
位置づけ4大メーカー4大メーカー4大メーカー4大メーカー国産大手
表面処理技術SLActive / SLATiUniteOsseoSpeedT3 等HA(ハイドロキシアパタイト)コーティング等
主な特徴学術データ豊富、世界シェア上位世界初の近代インプラント、All-on-4発祥骨吸収抑制設計世界的な流通網・長い歴史日本人の骨格に適合する設計
費用帯の目安※高め高め中〜高め中〜高め中程度
日本国内のシェア上位上位中〜上位中程度上位(国産首位級)

※費用帯はクリニックの設定によって異なります。上記はあくまで一般的な傾向を示したもので、同一メーカーでも製品ラインによって価格は変動します。具体的な金額の目安は次の「メーカー別・費用の目安」を参照してください。


メーカー別・費用の目安

インプラントのメーカー・種類選びで確認したい5つのチェックポイント一覧

インプラントの種類やメーカーを自分で指定する必要はありませんが、カウンセリング時に以下の5つのポイントを確認しておくと、納得のいく治療選択ができます。

チェック1:臨床実績と学術データの蓄積年数

長期間にわたる臨床データが蓄積されているメーカーの製品は、10年・20年単位の生存率が確認されています。

確認のポイントは以下のとおりです。

  • そのメーカーの10年生存率のデータはあるか
  • 世界的な学術論文でどの程度研究されているか
  • 国内の歯科大学や大規模施設で採用されているか

チェック2:パーツの互換性と供給の安定性

インプラントは一生使い続ける可能性がある治療です。将来的にアバットメントや上部構造の交換が必要になった際、パーツの供給が継続されていることが重要です。

  • メーカーが事業を継続しているか(倒産や撤退のリスクはないか)
  • パーツの互換性が確保されているか
  • 国内の流通網が整っているか

小規模メーカーの製品は、将来的にパーツの入手が困難になるリスクがあります。主要メーカーの製品であれば、他のクリニックに転院した場合でも対応しやすいメリットがあります。とくに引越しや海外転居の可能性がある方は、世界的に流通している4大メーカーのように、転居先でもパーツを入手しやすい製品かどうかを確認しておくと安心です。

チェック3:保証制度の内容

多くのクリニックでは、使用するインプラントメーカーに応じた保証制度を設けています。保証内容はクリニックによって異なりますが、以下の点を確認しておくと安心です。

  • 保証期間は何年か(一般的には5〜10年)
  • 保証の適用条件は何か(定期メンテナンスの受診が条件になるケースが多い)
  • インプラント体と上部構造で保証期間が異なるかどうか

保証制度の仕組みは「インプラントの保証制度とは」で詳しく解説しています。クリニック選びのポイントは「インプラント歯科の選び方ガイド」もあわせてご覧ください。

チェック4:自分の口腔内の状態との適合性

インプラントの種類やメーカーの「性能」だけでなく、自分の口腔内の状態に適した製品であるかが最も重要です。

  • 骨の量や質に合ったインプラント体のサイズが用意されているか
  • 前歯の場合、審美性に配慮した製品ラインがあるか
  • 金属アレルギーがある場合、ジルコニア製の選択肢があるか

最適なメーカーや製品は患者一人ひとりの状態によって異なるため、歯科医師とのカウンセリングで十分に相談することが大切です。前歯・奥歯による治療の違いは「前歯・奥歯のインプラント治療ガイド」を参考にしてみてください。

チェック5:費用と価値のバランス

インプラントメーカーによって費用に差がありますが、「高いから良い」「安いから悪い」と単純に判断することはできません。

確認のポイントは以下のとおりです。

  • 費用の見積もりにインプラント体の種類とメーカー名が明記されているか
  • メーカーごとの費用差について歯科医師が説明できるか
  • 費用に見合った臨床実績・保証があるか

費用の全体像を把握したい方は「インプラント費用ガイド|1本あたりの相場と節約法」をご覧ください。


ケース別・メーカーの選び分け早見表

「結局どのメーカーを選べばいいの?」という方に向けて、重視するポイント別の考え方を整理しました。実際の選択は歯科医師と相談して決めますが、カウンセリングでの質問の軸として役立ててください。

重視したいこと考え方の目安
とにかく長期実績・安心を重視したい4大メーカー(ストローマン・ノーベルバイオケア・アストラテック・ジンヴィ)など、10年以上の臨床データが豊富な製品が候補。世界的な流通で転居時も対応しやすい
費用をできるだけ抑えたい国産メーカーや標準ラインが候補。ただし極端な安さの理由は必ず確認する(安い歯医者の理由
金属を使いたくない(メタルフリー希望)ジルコニア製インプラントを扱うクリニックが候補(ジルコニアインプラント金属アレルギー
日本人の骨格に合った設計・国内サポートを重視京セラなどの国産メーカーが候補
前歯で見た目を最優先したい審美性に配慮した製品ライン・ジルコニアアバットメントを扱うか確認(前歯・奥歯の治療

いずれの場合も共通するのは、厚生労働省の承認を受けた主要メーカーの製品を選び、実績のある歯科医師のもとで治療を受けることです。「絶対に失敗しないメーカー」は存在しないため、リスクや保証も含めて説明を受け、納得したうえで選ぶことが大切です。失敗・後悔を避けるための観点は「インプラントの失敗・後悔事例と対策」を参考にしてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 4大メーカーとは何ですか?

A: 業界で長期の臨床データと世界的シェアを持つ主要4社を指す通称で、一般に**ストローマン(スイス)/ノーベルバイオケア(スイス、米国企業傘下)/アストラテック(デンツプライシロナ、米国)/ジンヴィ(米国、旧ジンマーバイオメット)**を指します。いずれも10年以上の臨床実績と世界的な流通網を持つため、パーツ供給や転院時の対応の面で安心しやすいのが特徴です。国内では、これに国産の京セラなどを加えて選ばれることが多いです。

Q2. 結局どのメーカーがおすすめですか?

A: 一律の「おすすめ」はありません。主要メーカーであれば10年生存率などの長期実績に大きな差はなく、実際の寿命は治療後のメンテナンスの影響が大きいためです。長期データのある主要メーカーの中から、費用・保証・自分の骨や希望(メタルフリーなど)に合った製品を、歯科医師と相談して選ぶのが基本です。重視点別の考え方は本記事の「ケース別・メーカーの選び分け早見表」を参考にしてください。

Q3. インプラントメーカーは自分で指定できますか?

A: 多くのクリニックでは取り扱いメーカーが決まっているため、患者が自由にメーカーを指定できるケースは限られます。ただし、カウンセリング時に使用メーカーを確認し、その特徴や選定理由を歯科医師に質問することは可能です。特定のメーカーを希望する場合は、そのメーカーを取り扱っているクリニックを探すことになります。

Q4. チタンアレルギーがある場合、インプラント治療は受けられますか?

A: ジルコニア製のインプラント体を使用すれば、金属アレルギーのリスクを回避できる可能性があります。チタンアレルギーが疑われる場合は、事前にパッチテスト(皮膚に少量の金属成分を貼付してアレルギー反応を調べる検査)などを受けることが勧められます。まずは歯科医師にアレルギーの懸念を伝え、適切な検査と素材選択について相談することが大切です。詳しくは「インプラントと金属アレルギー」をご覧ください。

Q5. 安いインプラントメーカーの製品は品質に問題がありますか?

A: 価格が安い=品質が低いとは限りません。メーカーごとに製造国や流通コスト、研究開発費が異なるため、価格差が生じます。ただし、長期の臨床データが少ないメーカーの製品は、10年後・20年後の生存率が十分に検証されていない可能性があります。費用だけでなく、臨床実績やパーツの供給安定性も含めて総合的に判断することが重要です。安さの背景は「インプラントが安い歯医者の理由と注意点」も参考になります。

Q6. 国産メーカーと海外メーカー、どちらが良いですか?

A: 国産・海外という区分だけでは品質の優劣は判断できません。国産メーカーには日本人の骨格に合わせた設計やパーツ供給の安定性というメリットがあり、海外メーカーには長期の国際的な臨床データの蓄積やグローバルな対応力があります。いずれも厚生労働省の承認を受けた製品であれば安全性は確認されています。担当の歯科医師が臨床経験に基づいて最適な製品を選択します。

Q7. インプラントの寿命はメーカーによって変わりますか?

A: メーカーによる寿命の差はゼロではありませんが、インプラントの寿命を最も大きく左右するのは治療後のメンテナンスと日常の口腔ケアです。主要メーカーの製品であれば10年生存率はおおむね95%前後と報告されており、メーカー間の差よりも患者のケア状況の差の方が寿命に大きく影響します。詳しくは「インプラントの寿命は何年?耐久性とケア方法を解説」をご覧ください。


まとめ:使用するメーカー・素材はカウンセリングで確認を

インプラントの種類とメーカーについて、本記事のポイントをまとめます。

  • インプラントは3つのパーツ(インプラント体・アバットメント・上部構造)で構成される
  • 種類は素材だけでなく、ワンピース/ツーピース、スクリュー型などの形状でも分類される(現在はツーピースのスクリュー型が主流)
  • 素材はチタン系が主流で、金属アレルギーが懸念される場合はジルコニアも選択肢に入る
  • 世界に100社以上のメーカーがあるが、長期臨床データが豊富な4大メーカー+国産大手が国内でよく使われる
  • 表面処理技術の違いが骨結合のスピードや強度に影響する
  • 主要メーカーの10年生存率はおおむね95%前後と報告され、メーカー間の差は小さい
  • 選ぶ際の5つのチェックポイントは、臨床実績・パーツの互換性・保証・口腔内との適合性・費用バランス
  • 最適なメーカーや素材は患者の口腔内の状態によって異なるため、歯科医師との相談が不可欠

インプラントの種類やメーカーは、歯科医師が患者の骨の状態・治療部位・全身の健康状態を考慮して選択します。大切なのは、カウンセリングの場で「どのメーカーの製品を使うのか」「なぜそのメーカーを選ぶのか」を確認し、納得した上で治療に進むことです。

使用するメーカーや素材について詳しく知りたい方は、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

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参考文献

  • ※1 Brånemark PI, et al. Intra-osseous anchorage of dental prostheses. I. Experimental studies. Scandinavian Journal of Plastic and Reconstructive Surgery. 1969;3(2):81-100.(オッセオインテグレーションに関する初期研究)
  • ※2 Howe MS, Keys W, Richards D. Long-term (10-year) dental implant survival: A systematic review and sensitivity meta-analysis. Journal of Dentistry. 2019;84:9-21.(インプラントの10年生存率に関する系統的レビュー)
  • 公益社団法人 日本口腔インプラント学会「口腔インプラント治療指針」(学会公式資料)
  • 厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」(医療機器の承認・安全性に関する公的情報)

※各メーカーの表面処理技術・設立年・企業関係は、各社の公式情報および公開されている企業情報に基づいて記載しています。製品仕様や企業体制は変更される場合があるため、最新の情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。


免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療上の助言を行うものではありません。インプラントの種類やメーカーの選択は患者の口腔内の状態や全身の健康状態によって異なり、本記事の内容がすべての方に当てはまるわけではありません。特定のメーカーを推奨・批判するものではなく、客観的な情報提供に徹しています。インプラント治療は保険適用外の自由診療であり、外科手術を伴うため術後に痛み・腫れ・出血が生じる可能性があります。具体的な治療計画や使用するインプラントの種類については、歯科医院にて直接ご相談ください。本記事はかがやきインプラント編集部が作成しています。

2026年3月12日時点の情報に基づいています(2026年7月更新)。

〈調査概要:メーカー別・費用傾向について〉
本記事中のメーカー別費用傾向および「1本あたり30万〜50万円」の目安は、2026年3月時点でGoogle検索「インプラント 費用」「インプラント メーカー」関連キーワードにより上位表示された歯科医院30院(うち具体的料金を掲載している25院)のWebサイト掲載情報をもとに、かがやきインプラント編集部が集計・整理したものです。費用は口腔状態・使用メーカー・地域・骨造成の有無等により大きく異なります。上記はあくまで調査時点の参考情報であり、最新の正確な費用は各歯科医院へ直接お問い合わせください。

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